受継がれる伝統技術

先人たちからの伝承

20年に一度、篠島の大工の手によって1200年以上も続けてきた御造営。その技術を次の世代につなげていくことも、今を生きる大工たちの大きな役割です。伊勢神宮への下見や打合せ、神殿の設計図面、御造営のみに使われる鉋(かんな)、作業する際に身につける白い衣装など、御造営に関わるすべてのことを、島の大工たちが先人たちから受け継いできました。変えてはいけないことはもちろんあります。しかし、現代の新しい技術を取り入れ、大工一人ひとりが技術を向上させていくことも考え、やり方を変えることも必要。その頑なさと柔軟さを持ち合わせているからこそ、式年遷宮における御造営は、篠島の文化として根づいているのです。

熟練の大工たち


  • 辻 德忠

  • 天野 祥直

  • 辻 光明

  • 板谷 豊喜

  • 吉戸 仲芳

  • 吉戸 健

  • 天野 伸哉

  • 辻 和成

  • 板谷 芳久

  • 杉山 清廣

  • 鈴木 昇

神々に愛される歴史豊かな篠島の祭礼

篠島の例祭 毎年1月2日・4日
八王子社に祀られている男性神「オジンジキサマ」が、神明神社に祀られている女性神の所へ「オワタリ」して、神明神社で一夜を過ごし、また八王子社へ帰っていきます。4日には、凝った衣装や化粧を施した男たちが大名行列として島を掛け声とともに歩きます。
太一岬
昭和30年代に倒壊した鳥居を御造営に合わせて御古材で復元。鳥居の先は、伊勢の方角を向いています。