音声ガイドをオンにして、
神社の遷宮祭を通しての島の想い、伝承を体感してみましょう!

神明神社

愛知県知多郡南知多町大字篠島字神戸101

篠島では伊勢神宮の式年遷宮に合わせて、神宮で役目を終えた社殿の御古材を使って、20年ごとに神明神社と八王子社のお社の御造営が行われてきました。
この神明神社では 2015年に遷宮が行われ、お社が新しくなっています。
新しい社殿の造営を担ったのは、地元篠島の大工さんたちです。
大工さんたちは、何百年も昔から伝統を守るために親方から弟子、そしてまた次の弟子たちへと建築技術を伝えてきました。
伊勢神宮の式年遷宮が終わると伊勢へ出向き御古材の下見を行い、その後、篠島へ運びます。
神明神社のお社を建て替えるにあたっては、最初に「御仮屋」と呼ばれる、
神様の仮の住まいをつくります。
そこへ御神体を移す神事を終えてはじめて、お社が解体されます。
かつて、伊勢神宮の東宝殿に使われていた古材は、傷んだ部分は修復され、
さらに削られて新しいお社へと生まれ変わりました。

八王子社

愛知県知多郡南知多町篠島堂山15

八王子社の遷宮は、神明神社と同じ年に行われます。今回の遷宮は2015年でした。
新しい八王子社は、解体された神明神社の古材を利用します。
神明神社同様、傷んだ部分は修復し削り上げられ、新しく建てかえられました。
そして遷宮で解体された八王子社の古材は、今回の遷宮の際も、島に点在するたくさんの小さなお社として生まれ変わりました。
伊勢神宮の社殿一式を伝統的に移築できるのは全国で唯一、篠島だけといわれています。
こうして篠島と伊勢神宮のつながりは、時代を越えて脈々と受け継がれてきました。
神明神社、八王子社の遷宮に関わる神事はすべて島民の責任によって執り行われます。
式年遷宮は篠島の島民にとって1000年以上にわたり受け継がれてきた、大切な伝統行事なのです。